簿記学習を始める際の電卓に関する留意点

はじめに

簿記学習を始める際の電卓に関する留意点について解説したいと思います。

購入すべき電卓

簿記の問題を解く上では、四則演算機能の他に、メモリー機能が付いていると便利です。メモリー機能は特定の数値を電卓が記憶する機能で、検算を行いたいときや、複数の計算結果を加減算とき(例えば100×2+200×3)などに利用できます。

また、日商簿記検定1級の学習になると、定数計算機能もよく使います。定数計算機能とは、一定の数値を足し続けたり、割り続けたりすることが簡単にできる機能です。割引計算などに利用できます。

日数計算機能も、利息の計算を行う際などに便利です。

日商簿記検定3級や2級に合格するだけであれば、そこまで複雑な機能は必須ではないですが、さらなる上位資格を目指したり、仕事で電卓を使う可能性がある場合には、ある程度の品質の電卓を購入することをおすすめします。

ある程度の品質の電卓は耐久性も優れています。私は簿記学習を始める際にCASHIOのAZシリーズの電卓を8千円くらいで購入しました。購入してから20年近く経ちますが、今でも壊れずに使い続けています。また、ソーラーパネルが付いていて、電池交換も一度もしていません。

さらに、ある程度の品質の電卓は、ボタンの配置が変わらないものが長期間、販売されるため、仮に故障して買い換えても、慣れた配置で打つことができます。私が購入した電卓のシリーズも、ボタンの配置は未だに代わっていません。

簿記学習のための電卓のメーカーでメジャーなのはCASIOとSHARPだと思います。どちらを選ぶかは趣味の問題で、機能に大きな差はないと思います。

電卓を操作する手

電卓を操作する手について、利き手ではない方の手で打つことをお勧めします。

利き手でない方の手で電卓を打つことで、利き手を、文字を書いたり、ページをめくることに専念させることができます。

また、手練れ感を出すことができます。

はじめは違和感を感じるかもしれませんが、直ぐになれます。初めに利き手で電卓を打ち始めてしまうと、後で反対側の手に変えるのは困難です。

おわりに

電卓には面白い機能がたくさんあり、私も全ての機能を使いこなしているわけではありません。興味がある方は、説明書を見ていろいろ試してみて下さい。