会計と税務の違いについて

始めに

会計と税務の違いについて解説したいと思います。

会計について

まず、会計は株主や債権者に対して、企業の財政状態や経営成績を示すことを目的としています。そのため、会計基準はできる限り経営実態を反映することを目的に作成されます。

企業会計原則が有名ですが、その他にも、1990年代後半の会計ビックバンを契機に多くの会計基準が作成されています。

税務について

税務は税法に基づき税金の金額を算定することを目的としています。法人税法では、会計上の用語のうち、収益を益金、費用を損金、利益を所得と呼んでいます。

会計と税務の違いについて

税務も基本的には会計と同様の考え方で所得を算出するのですが、税法は政策が加味されるので、一部、会計とは異なる部分があります。

例えば、接待等のための交際費は無駄な経費であるとして、法人税法上、損金として処理することが一部制限されます。他方、会計においては、掛かったお金が外部に出ていくことに変わりはなく、全額が費用として処理されます。

法人税法の所得は、会計上の利益に、上記のような交際費等、会計と税務で異なる項目を加算減算して算出します。そのため、所得を算定するためには会計の知識も必要となります。

小規模会社や個人事業主においては、外部の者に対して経営状態を開示する必要性が乏しいため、税法基準により貸借対照表や損益計算書を作成することが多いです。