軟式野球部(高校・男子)について

はじめに

全国高等学校軟式野球選手権大会(男子)の開幕が迫ってまいりましたので、高校の軟式野球部(男子)について、簡単に解説したいと思います。全国で約400の軟式野球部が存在します。私は高校生のときに軟式野球部に所属していました。

同大会は明石トーカロ球場をメイン球場として開催され、16校が出場します。今年は、8月25日に開幕します。

硬式野球と軟式野球の違いについて

軟式野球と硬式野球はボールが異なるだけで、他のルールは異なりません。硬式野球ボールは皮革で作られるのに対し、軟式野球ボールはゴムで作られます。中学校の部活動や草野球では、一般的に軟式野球ボールが使用されます。

軟式野球ボールの方が反発力が小さく、飛びにくいです。そのため、点が入りにくく、全国大会で1試合のイニング数が50回に上り、ニュースになったことがあります。

また、硬式野球ボールの方が固く、当たると危険です。そのため、野球場の周囲の安全を確保する必要性が高く、設備費用が軟式野球よりも高くなります。

ごく稀に高校での軟式野球部出身者がプロ野球選手になることがあります。

軟式野球部が存在する理由

硬式野球部と軟式野球部の両方が存在する高校もあれば、軟式野球部のみが存在する高校もあります。高校野球といえば、一般的に硬式野球ですが、軟式野球部が存在する主な理由は以下が挙げられると思います。

野球に高校生活の全てを捧げたくない

一般的に、硬式野球部は軟式野球部よりも、練習時間が長く、学業その他の活動との両立が難しいことも多いと思います。また、本気で甲子園出場を狙う高校ではスポーツ推薦で入学する生徒も多く、レギュラーになったり、一般入試での入学では入部することが困難な公式野球部も存在すると思います。

これに対し、軟式野球部は、硬式野球部ほど練習が厳しくありません。また、軟式野球部がスポーツ推薦で部員を獲得することはないと思います。全国大会出場へのハードルは、硬式野球に比べれば、大分低いです。

そのため、野球以外の活動と両立したかったり、試合に確実に出場したい生徒による軟式野球部へのニーズが存在すると思います。

甲子園出場常連校には軟式野球部が存在することが多いです。軟式野球部の全国大会出場校を見ると、甲子園でよく見かける学校がちらほらあります。また、進学校の中には、軟式野球部しか存在しない高校もあります。

私の出身高校には、硬式野球部も存在しました。ただ、練習が厳しそうでついていけず、レギュラーになれなさそうなのと、甲子園出場は難しそうなレベルの硬式野球部だったので、私は軟式野球部に入部することにしました。

硬式野球をする程の設備がない

前述のとおり、硬式野球の方が設備の整備費用が高額になります。そのため、経済的理由により硬式野球部を設置していない高校もあると思います。

おわりに

高校の軟式野球部は知名度が低く、自己紹介のときに困ることが多いです。

先日、女子の高校硬式野球全国大会決勝が甲子園球場で開催されました。男子の高校軟式野球全国大会決勝も、甲子園でとは言いませんが、どこかプロ野球のフランチャイズ球場で開催される日を夢見ています。