商学部・経営学部における簿記

入学式の季節ですので、商学部・経営学部における簿記の位置付けを記事にしたいと思います。商学部・経営学部の新入生は参考にしていただければと思います。

商学・経営学の範囲は曖昧であり、各大学によりカリキュラムは様々ですが、多くの大学では、簿記・会計を基礎科目として早い年次に必修にしていると思います。

簿記を学ぶとお金の流れを把握でき、会社経営がイメージし易くなり、発展科目の理解が進みます。また、財務分析やファイナンス分野では会計の知識が必須となります。さらに、会計の知識がないと会社法や租税法、金融商品取引法などの法律科目の理解が曖昧なものになってしまいます。

そのため、1年次の早い段階で簿記・会計の基礎知識を身に付けることをおすすめします。

経営学ではトヨタなどの製造業を題材にすることが多いです。また、ある程度の規模の会社ではグループ経営が当たり前のように行われています。そのため、原価計算や連結会計の基礎知識も身に付けるべきです。したがって、日商簿記検定2級程度の知識を身に付けることをおすすめします。

簿記会計の知識を身に付けると、大学の単位も取得し易くなります。

専攻にもよりますが、商学部・経営学部出身で、日商簿記検定2級程度の知識がないと、「大学ではあまり熱心に勉強してこなかったのかな」と判断されてしまうおそれがあります。会計学専攻の場合には、最低限、日商簿記検定1級程度の知識を身に付けることは必須だと思います。

商学・経営学を学ぶ上では、簿記会計の他に、統計学や経済学、情報処理など身に付けるべき基礎知識はたくさんありますが、有名な検定試験が存在し、教材が豊富にある簿記がとっつきやすいと思います。何を勉強するかに迷ったときは、とりあえず日商簿記検定の勉強から始めることをおすすめします。