基本情報技術者試験合格体験記

はじめに

令和3年1月に受験した基本情報技術者試験に合格したので、試験概要や合格体験記を軽く記事にしたいと思います。

基本情報技術者試験の概要

まず、情報処理技術者試験とは、経済産業大臣が情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。試験の事務は独立行政法人情報処理推進機(IPA)が実施しています。

情報処理技術者試験のうち、基本情報技術者試験はITエンジニアとしてのキャリアをスタートするにあたり、初めに取得が推奨されている試験区分です。主な受験者層は理工系の情報専攻系の大学学部や専門学校在籍者や卒業者のようですが、近年は文系出身者の受験者も増えているようです。

試験では情報セキュリティやハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、プログラミング等の幅広い内容の基礎知識が問われます。

取得していると、資格手当が貰える企業もあるようです。

試験時間・出題数・合格基準点は下表のとおりです。

午前問題 午後問題
試験時間 150分 150分
出題形式 多肢選択式(四肢択一) 多肢選択式
出題数 80問(全問回答) 11問(5問回答)
合格基準点 60点 60点

新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、令和2年秋試験から一斉試験ではなく、CBT方式(受験者が試験日時、場所を選択してコンピューターで試験を受験する方式)に変更されました。

受験のきかっけ

社会のIT化が進む中で、情報処理に関する勉強をしたいと思っていました。そのため、時間があった2回目の司法試験受験後に受験することにしました。しかし、勉強があまり進まず、司法試験受験後に受けた試験では、午前試験は合格したものの、午後試験は50点くらいで不合格となりました。

司法修習中にも受験をしたのですが、ほとんど勉強できず、午前試験で不合格となりました。その結果、やる気を失い放置していました。

ただ、基本情報技術者試験を受験することを話した知人から、「試験はどうなったのか?」と最近でも聞かれることがあり、心に引っ掛かっている状態でした。そのため、令和2年秋試験を申し込むことにしました。

ただ、新型コロナウィルス感染症の影響で、令和2年秋の一斉試験が中止され、CBT試験となったため、勉強のモチベーションが上がらず、勉強を開始したのは昨年末となりました。

勉強方法・勉強時間

1回目(司法試験受験後)

「かんたん合格 基本情報技術者 教科書(インプレス)」を2回程度、通読しました。また、3回分くらいの過去問を解きました。勉強時間は20時間くらいだったと記憶しています。

他の資格試験の知識からマネジメント系の知識は事前にある程度ありました。また前職でITに軽く触れていたので、他の分野の知識も多少はありました。しかし、アルゴリズムは全く知識がなく、テキストを読んでも理解が進まず苦手分野となりました。

プログラミングは表計算を選択しました。前職の頃にエクセルを使う機会が多かったので、勉強はしませんでした。ただ、マクロを組んだことはなく、プログラミングの点数は半分くらいだったと思います。

結果、午後試験は不合格となりました。

2回目(司法修習中)

勉強せず。

3回目(令和2年末~令和3年初め)

「キタミ式 イラストIT塾 基本情報技術者(技術評論社)」を1回、通読しました。また、「出るとこだけ! 基本情報技術者 午後(翔泳社)」を半分くらい解きました。

勉強時間は30時間程度でした。勉強不足で受かる気はあまりしなかったのですが、受験料がもったいないので、とりあえず受けてみることにしました。

試験の得点は午前試験が61.25点、午後試験が62.5点でした。午後試験はアルゴリズムはほぼ勘だったのですが、運良く半分程度の正答率だったのとマネジメント系が良かったのに救われました。

ギリギリの点数での合格で、実力ではなく運で合格したと思います。

おわりに

合格が分かったときは、心に引っ掛かっていたものが取れて、非常に嬉しかったです。ただ、中途半端な勉強しかしておらず、知識が全く定着していないと感じています。もう少し知識を定着させるために、上位資格である応用情報技術者を受験しようと検討しています。

ただ、試験結果がどうなったかは聞かないでください。